来週の9月6日(日)は、「目黒のさんま祭り」の日だ。

お祭りのことは毎年あるので知ってるけど、
あのさんまってどこのさんま??


<スポンサードリンク>







目黒駅付近には、目黒川という川があって、
春には桜のお花見でも有名だ。

昔は東京湾かどこかでさんまがとれて、
それを目黒川を船で運んできたのだと、
恥ずかしながら、勝手に思い込んでいた。

実は、全然違っていた。

落語『目黒のさんま』 (あらすじ)


ある大名(松平出羽守)が馬の早駆けに目黒へ行った時のこと、

空腹となり、百姓家で焼きたてのサンマをわけてもらった。

屋敷に戻ったが脂が乗ったサンマの味が忘れられない。

しかし、屋敷の御膳にサンマが出る訳もなし。

そこで親戚へ食事のお呼ばれをしたので、

ここぞとばかりにサンマを注文。

しかし、親戚の家来たちが体を気遣い

サンマを脂を蒸して抜いてしまった。

ひと口食べたがおいしくも何ともない。

「このサンマはいずれより取り寄せた?」

「日本橋魚河岸にてございます」

「それはいかん。サンマは目黒に限る!」

という、大名の世間知らずを笑った庶民の落語が元だった。


<スポンサードリンク>







ということで、『目黒のさんま祭り』を始めて3回目の平成10年に、
新聞の記事を見た岩手県宮古市から問合せがあった。
「なぜ、そちらでは毎年宮古のさんまを使っているのですか?」と。

当時、目黒商店街では、お客さんに一番鮮度の良いさんまを
食べていただくために、南下するさんまが9月中旬で最も脂が
のっておいしい「宮古産」を築地で仕入れていたのです。

このことに感動し、平成11年の第4回より宮古市からさんまを
無料で提供されることに。
今年も6000匹の新鮮さんまが宮古から届きます。

更に、「さんま」と言えば「すだち」ということで、
平成10年の第3回からすだちの日本一の産地・徳島県神山町とも
友好関係を結び、無料ですだちが提供されることに。
今年も10000個の芳醇すだちが届き、さんまに香りを添えます。

更にさらに、栃木県那須塩原市高林の青年団『高林雷の会』からも
炭焼きさんまの必需品である大根おろしの提供を申し出され、
和歌山県みなべ町からは、さんまを焼くのに欠かせない備長炭が提供され
と大きな輪が広がっているそうです。

元になった落語も『目黒のさんま寄席』として、
誕生八幡神社を会場に無料で行われています。


<スポンサードリンク>