地球磁場を調べているヨーロッパの人工衛星SWARMの計測データから、
地下3000mあたりを液体となった鉄が猛スピードで
流れているらしいことが分かった。


(出典:esa


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学校の地理の時間に、「ジェット気流」というのを
習ったが、それの地下版みたいなもの。

「マントル対流」というのもあったが、それとは別。
マントルは岩石だが、今回のは外核部分。


(By Washiucho - Own work, based on File:Earth-crust-cutaway-english.png, パブリック・ドメイン, Link


北半球では、主にシベリアとアラスカの地下を
液体の鉄の激流が西向きに流れているという。
巾は420kmもある。

速さは時速ならぬ年速約40kmほど。
1年で40km=1日に約110m=時速約4.6mだ。
氷河やプレートよりはるかに速い。

そんなに大きな液体の鉄と言われても想像がつかないが、
とにかくものすごいエネルギーだろう。

地球の中心の内核を包むように円筒が立ち、
地軸の回転に合わせて動いている感じだ。


(出典:esa


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これによって地球の周囲に磁場が発生し、
有害な宇宙線から我々を守ってくれている。

だが、その磁場がここ数100年の間に弱まっている。
その原因の解明も期待される。
もしかすると、ポールシフト(磁極の反転)が起きる可能性もあり、
これまでも数10万年に一度起きているのだ。

昨日の記事で、潮の満干によって自転が遅くなっている
話をしたが、この鉄の流れの方が自転にも影響が
大きいような気もするが、そのあたりは不明だ。

人類は、石器を作り出してからだけでも200万年も
地球に住んでますが、まだまだ分からないことだらけ
という訳ですねぇ。


ref) ESAカラパイア


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石田 昭 (著)
ポールシフトは「地殻移動」で起きる!




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