「ペロブスカイト」って聞いたことありますか?
変わった名前ですが、特殊な結晶構造を持つ太陽電池の総称です。


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現在主流のシリコン系の太陽電池は、
約60年の歴史を経て、変換効率が24%前後。



一方、この「ペロブスカイト」はまだ10年に満たないのに、
次々と新しい研究成果が上がり、21.5%まできている。

「ペロブスカイト」は、桐蔭横浜大学の宮坂力教授
世界で初めて太陽電池としての作動を発見した。

変換効率はどんどん上がってきた。

 2009年 3%台 宮坂教授
 2012年 10%突破
 2014年 19.3% UCLA
 2015年 20.1% 韓国化学研究所
      21.5% 東京大学先端科学技術研究センター 瀬川浩司教授ら
 2020年 25%?

このように、「光発電の特性に優れる」こと、
そして圧倒的な低コストで製造できる」こと、
「薄くて軽い」
「柔らかい基盤や曲面にも塗布可能」
「半透明にもできる」
こと等が特徴だ。

そもそも材料そのものが安い。
その材料を基板に塗って作れるため、
シリコン系ほど高温を必要する製造プロセスがなく安価。


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こちらに、物質・材料研究機構(NIMS)による動画がある。



シリコン系のように、屋上や地面以外にも
ビルの壁や窓(半透明)、自動車の車体などにも
塗って発電可能だ。

車の重たいバッテリーが不要になるかも知れない。

課題は耐久性だ。
有機材料を使うため高温に弱い。

表面にピンホールがあったりすると、
外気の気体分子がペロブスカイト材料に達し,
ヨウ素含有化合物を生成することで
材料が劣化する。

クリアするのにそれほど困難な課題ではなく、
意外と早く実用化されるかも知れない。

エコなビルや家、
燃料不要な次世代電気自動車
などの早期実現に期待したい。


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