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がん細胞を1〜2分で破壊する「近赤外光線免疫治療法」 [健康]

がんに有力な新治療法が登場した。
「近赤外光線免疫治療法」というもの。

効果や費用の面でも画期的な方法だ。

sekigaisen.jpg
(イメージ)


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すぐには気付かなかったが、11月15日に
NCI(米国立がん研究所)から発表されていた。
(ニュースになった?)

小林久隆主任研究員によると
人体に無害な近赤外光線を照射し、
がん細胞を死滅させる、という内容だ。

がんの3大療法というと、これら
・手術
・抗ガン剤
・放射線治療

しかし、体への負担や副作用が大きかったり、
薬価が非常に高かったり、
一時的にはよくなっても転移や再発も多い。

今回の近赤外光線免疫治療法は、
がん細胞の死滅率が極めて高く、
8-9割の種類のがんに適用できる。

更には、転移がんにも有効で、副作用が少ない。
かつ、必要な設備や薬品も比較的安価なのだ。

治療の流れはこんな感じだ。

1) IR700を静脈注射する
2) がん細胞だけに特異的に結合する抗体が、がん細胞に結合する
3) 近赤外光線をIR700に1-2分照射する
4) IR700が化学反応を起こす
5) がん細胞が破壊される

「IR700」というのは、「フタロシアニン」という色素で、
波長700ナノメートルの近赤外線のエネルギーを吸収すると、
化学反応を起こす物質。

がんの細胞膜にある抗体に結合したタンパク質を変性させ、
細胞膜の機能を失わせる働きをする。

抗体は、がん細胞だけに特異的に結合して、
正常細胞に一切結合しないので、
正常細胞には全く影響は出ない。

近赤外光線は、リモコンや果物の糖度測定に使われている
波長が可視光線と赤外線の中間に位置する光。
人体を透過するけれども、放射線とは異なり無害だ。

その近赤外線を、わずか1-2分照射するだけで
がん細胞が破壊されるというから驚きだ。
部位によって、体外から当てたり、内視鏡で当てたりする。

とにかく、近赤外光線免疫治療法なら、
上記のように、正確にがん細胞のみ安心・安全に標的にでき、
時間も設備もさほど要らないので、
日帰りでも治療できてしまうのだ。

近赤外光線、IR700、市販の抗体など、
あまり特殊なものも必要なく、安価で済む。


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ところで、小林久隆主任研究員は
なぜアメリカのがん研究所にいるのか?

日本で既に着想はしていたのに、医学、生理学、物理学
などの分野をまたがるものだった関係で予算が通らなかった
そうだ。縦割り行政の弊害でしょう。

研究内容を正しく評価したアメリカは予算をつけ、
小林氏を引き入れた模様。

せっかく日本人が開発したのに、
日本に入ってくるのはアメリカより後。
特許等もアメリカのものになるでしょう。

詳しい事情は知らないので、
あまり安易なことは言えませんが、
みすみす頭脳流出させた感じですね。

いずれにしても、人類全体にとって、
がん患者さんにとっては大きな朗報です。

現在、臨床試験中で、2-3年後の実用化を
目指しているそうだが、
早期の実用化を期待したい!


ref) ヘルプレ


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