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大雨で流されたもの、流されなかったもの 運命の分かれ目 [その他]

台風通過後の東日本での大雨により、鬼怒川の決壊等
あまりに大きな災害が起きてしまった。

基本的には自然災害だが、人災も入り混じっている。


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鬼怒川が決壊してしまったのが最大の問題。
しかし、鬼怒川上流には、川治、川俣、五十里、湯西川の
4つのダムがある。

9日の午後から放流量を調節していたらしいが、
ダムが満水になったら溢れてしまうため、
貯水量を見ながら加減をしていた。

決壊発生後は完全に放水を止めたそうだが、
「もっと放流量を減らし、ダムの容量を最大限使っていれば
決壊を防げたのでは」
との意見もある。結果論ではあるが。

決壊した場所付近も、堤防を強化しないと危険との認識は
前からあったらしいが、予算や優先順位の問題もあり、
手を付ける前にこうなってしまった。

これもいきなり決壊した訳ではなく、
越水した水が、堤防の住宅側をえぐり取ってしまったため
決壊につながった模様だ。

堤防の川側は比較的丈夫だったが、
住宅側が弱かったために、全体が崩れてしまった、
これは盲点だったと言える。

越水だけで決壊には至らなければ、
こんなにも被害は大きくならなかった。

一方、ニュース映像でたびたび映った白い家。
旭化成のヘーベルハウスだったそうだが、
あの濁流に耐えて流されず、住人も無事救助された。

こちらは、普通の木造住宅だったら、
周囲の家と一緒に流されていただろう。
この選択が命の分かれ目だった。

そのヘーベルハウスには、近くから流れてきた木造住宅が
引っ掛かっていて、2階で救助を求める夫婦と犬がいた。

また、ヘーベルハウスのお蔭で濁流が少し弱まっていて
流されなかった電柱につかまって救助を求める男性もいた。

自衛隊のヘリは、夫婦を先に救助した。
その直後に家は流されてしまった。
次いで、電柱の男性が救助された。

順序を逆にしていたら、夫婦は助からなかった
可能性が高い。自衛隊の状況判断に敬意を表したい。

この夫婦も男性も、ヘーベルハウスのお蔭で
助かったと言えるだろう。


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決壊の4-5km上流でも大きな問題があった。
私有地になっていた堤防付近に
ソーラーパネルが設置されていた、

昨年のこの設置の際に、何を血迷ったのか、
150mに渡って2~3m堤防を削り取っていたのだ。
土だけでなく、そこには木も茂っていたのだ。

恐らく日当たりをよくするためだったのだろう。
市や国交省は、周辺住民の不安の声を受けて、
場当たり的に土のうを積んだだけだった。

決壊こそしなかったものの、低くなった自然堤防を越えて
大量の越水が起こり、大変な被害をもたらした。
これは明らかに人災だ。

一方、場所は変わって福島県飯館村でも大変なことが。
除染作業で出た放射性物質を含む草などを入れた袋が
240個以上大雨で川に流さたのだ。

13日の朝の時点で、回収できたのは113個。
残りは中州などにあって未回収。
そもそも全部でいくつ流れたかも把握されていない。

というか、洪水が起きた訳でもないのに
どんな保管をしていたというのか。

情報不足で正確なところは分からないが、
川のそばの空き地に、普通の黒のビニールのゴミ袋で
放置していただけに見える。
あまりにずさんで、明らかな人災

自然を相手に、予測や適切な対応は困難な点が多いが、
人災だけは極力避けられるよう、力を合わせたい。


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