SSブログ

豊島区新庁舎が実質0円で建つ!全国初のマンション一体型 [社会・流行・乗物]

建設費問題で大揺れとなった新国立競技場とは超対照的に、
東京都豊島区の新庁舎は、何と実質0円で建っていたのだ。

当時ニュースになったかは記憶にないが、
新しい豊島区役所は実質0円で既に5月7日にオープンしている。
総工費430億円を浮かした錬金術(?)とは?

<スポンサードリンク>



さて、どんな工夫でそんなことが実現できたのか?
簡潔に整理してみます。

建て替え前の事情

  • 旧庁舎は1961年竣工 築50年以上とかなり老朽化
  • 2011年の東日本大震災で壁や柱が損傷
  • 設計が古く窓口の混雑が常態化
  • 20年も前から建て替え計画はあったが財政が火の車

⇒ 区民の税金を極力使わずに建て替える方法がないか必死に模索

捻り出した妙案

  • 閉校した日出小学校と児童館があった遊休所有地を活用
  • 木造家屋の密集エリアで再開発事業地区だったので、
     庁舎建設と再開発に同時着手し国から約106億円の補助金
  • 新庁舎の1-9階は区役所、11-49階はマンションに
  • 周辺地権者は権利交換で上層のマンションへ
  • 残った部屋は販売して181億円の収入
  • 旧庁舎跡地は定期借家で民間に貸与し約191億円の収入


収 入=106億+181億+191億=478億円
総工費:430億円
差 引: 48億円

再開発事業費がいくらかかったか分からなかったのですが、
それも約48億円まかなってしまったわけです!

資金面で、上記のようなすばらしい工夫をした訳ですが、
庁舎と民間住宅とが合わさった関係で、
運用面でもいろいろ工夫があったようです。

☆庁舎、住宅、公共スペースの修繕費を分けなければならない☆
   
  • 管理組合をそれぞれ別に3つ作る
      → 責任範囲・費用負担の明確化
  • 電気室や受水槽なども3つに分ける
      → 停電や断水のリスクヘッジ



<スポンサードリンク>



今、高齢化で医療費や福祉関連の歳出は増え続け、
少子化で生産年齢人口が減って歳入は減り続ける中で、
どこの市区町村も大変です。

平成の市町村大合併で数は減った(3200→1700)とはいえ、
庁舎をなくす訳にはいきません。

この豊島区役所の成功は注目されており、
国内外から多くの行政関係者や再開発事業者が
視察に訪れているそうです。

渋谷区も同様の手法で新庁舎建設を進めています。

本気で考えれば、何でもできるものですね。
新国立競技場をはじめとするオリンピック関連施設はさて??


<スポンサードリンク>




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。