SSブログ

1万円の高級ビニール傘、皇室、王室でも [グルメ・グッズ]

ビニール傘、通称ビニ傘。
コンビニでワンコインくらいで買えて、急な雨の時などに便利ですよね。
1万円の高級ビニール傘があったら、どう思いますか?

<スポンサードリンク>



家や会社に何本もビニ傘がたまって、
どれが自分のかも分からないし、
持っていかれても、それほど気にしない。
ビニール傘というと、そんな人も多いだろう。

多くの問屋が並ぶ合羽橋商店街から近い下町の一角に、
江戸時代から続く老舗メーカーの「ホワイトローズ」がある。

ここの十代目須藤宰さんは、こだわりのビニール傘を作っている。
値段は1本5,400円から12,960円とブランド傘並みだ。
これが月に1,000本も売れているという。



縁結園遊会仕様ビニール傘 縁結(えんゆう)
美智子皇后陛下ご使用品 ホワイトローズ謹製 11,168円


いろいろなものが二極化している今の日本だが、
さすがに高級ビニール傘というものが存在し、売れているとは驚きだ。

今一般に普及しているビニール傘は、先代の須藤三男さんが、
1950年代に開発したそうだ。
前回の1964年の東京オリンピックで来日したアメリカ人バイヤーが目をつけ、
ニューヨークで大ヒットし、その影響で日本でも爆売れ(?)したらしい。

ところが、1980年代から安い中国製が広まり、
国内メーカーは殆ど消えてしまった。

<スポンサードリンク>


転機


1980年に転機が訪れた。
「庶民的なイメージで顔が見えることにプラスして頑丈なものを」
というリクエストを都議会議員から受けたのだ。

そこから、便利な選挙用品として、立候補者たちに評判になり、
宮内庁からも
「園遊会でご皇族のお顔が見えて壊れないものを」と注文が入った。
「ニーズに合ったものだったら、欲しい人は高くても買ってくれることを学んだ」
と須藤さんは話している。

イギリス王室でも、日本製ではないらしいが、
透明のビニール傘を使っている。

安い素材のビニール製だから安い傘、
ではなく、
透明のビニールだからこそ、顔が見える傘、前が見える傘。
これが元々のビニール傘が誇るべき機能性だ。

須藤さんは、環境対策の観点から素材にもこだわっている。
従来製品は塩化ビニールだが、燃やすと有害なダイオキシンが発生する。
このため、害の少ないポリオレフィン系樹脂を使っている。
骨は折れにくいグラスファイバー製である。

次の商機として、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを
にらんでいる。

「雨の日に来日したVIPが飛行機のタラップを下りる際、
出迎えた人がうちの傘を差し出してくれるようにPRしていく」
とのことだ。

今後もこだわりの商品を作り続けていただきたい。

<スポンサードリンク>
小川三夫棟梁



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:インテリア・雑貨

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。